「精神疾患に対しての差別をなくしたい」メンタルドクターSidow先生へ、「世界一やさしいチョコレート」andewの代表 中村恒星がインタビューを行いました。
Sidow先生の精神科医をめざした理由、SNSで活動する中での苦悩、「精神疾患に対しての差別をなくしたい」という想い、「なぜ世界一やさしいチョコレートとコラボしてクラウドファンディングをやっているのか」を深く掘り下げます。
andewとSidow先生のコラボクラウドファンディング無事に終了しました。ご支援いただき、ありがとうございました。
Sidow先生が精神科医師を目指した理由
ー中村:まず、自己紹介をお願いします。
Sidow先生(以下、敬称略):メンタルドクターSidowです。精神科の専門医で、普段は都内の精神科病院で働いています。
ー中村:精神科医師になった理由について教えていただけますか。
Sidow:高校生の頃、同級生の男の子が自殺をしてしまった事がきっかけです。仲いい人が死んでしまうのは人生で初めてでした。確かに、おじいちゃんおばあちゃん、親戚の誰かが亡くなったことはあったんですけど、学生当時同級生が亡くなったことは衝撃的で。
「なんで若い人、まだ10代の人が命をなくさなきゃいけないんだろう」と思って。
そこから自殺で亡くなってしまう人を少しでも減らしたいなという気持ちが芽生えました。
ー中村:同級生を失う…衝撃的ですね…
Sidow:彼とは同じクラスではなかったのでいつも一緒にいるわけではなかったんですけど、同じ友達、共通の友達のいるグループで、2人でもしゃべるし、一緒にバカをするみたいな感じでした。
突然友達がいなくなってしまった。切ないというか、なんでホントに死んじゃうくらい大変だったのかなとか、それを誰かに相談できなかったのかなみたいなことを思ったのです。
ー中村:なるほど、そのことがあってから医師になろうと決めたんですか?
Sidow:そうですね。大学受験の面接時点で、「精神科医になる」って7割ぐらい決めてましたね。
精神科医師として「SNSで発信する」苦悩
ー中村:Sidow先生はSNSで発信されていますが、SNSをはじめた経緯などを教えてもらえますか?
Sidow:SNSを始めたのは3年くらい前です。
今の世の中では、メンタルを病んでしまう人が多い、けれどもそのことを理解していない人が多く、偏見や差別などをなくすために、精神科医として発信できればと思い、SNSを始めました。
ー中村:そうだったのですね!今、Sidow先生は精神疾患の差別などに注目されていますが、Sidowさんご自身も精神疾患への差別を感じることはありますか?
Sidow:ありますね。
SNSで発信してるからなのか、YouTubeの動画とかにいろんなコメント来るんです。
例えば、精神疾患とかうつ病とかの人に、「こういう対応はよくないよ」というような内容の動画を出すと、コメント欄では「めんどくさい」とか「どうせ演技でしょう」とか、「かかわらない方が自分のため」みたいなコメントが結構あるんです。
でも、今の時代、本当に誰が精神疾患になってもおかしくないと思ってるから、そういった偏見だったりは良くないと日々思ってます。
ー中村:確かにそうですよね…普段、診察の中で患者さんの発言とかで差別を感じることはありますか?
Sidow:患者さんの発言というよりは、自分が病院で感じることはあります。
例えば精神科の患者さんが風邪や骨折したとしても、受け入れ先が少なくなる傾向にあるのです。
「精神科の患者さんだったらうちの病院は診られません」というところが結構多い。でも、別に精神疾患を持っていたとしても大体の人は結構安定しているので大丈夫なんです。
急性期超えたら落ち着いてるはずなのに、他科の先生に「大丈夫です」と伝えているはずなのに、精神科の患者さんであると理由で断られるとか。「診察ぐらいしてくれてもいいのに」って思っています。
世界一やさしいチョコレートとのコラボの理由
ー中村:今回のプロジェクトのオファーをさせていただいたのですが、決め手はありましたか?
Sidow:やっぱりメンタルケアの大切さを広めたいって想いはあって。それで管理栄養士さんに相談して、一緒に啓蒙活動をやってくれそうな人を探していたところだったのです。
中村くんは完全食で患者さんのためにチョコレートを作っていたので「すごいユニークなコラボ」と思って、それで思い切ってやったという感じですね。
ー中村:ありがとうございます!嬉しいです…
このプロジェクトが終わった時に世の中に「こう考えてくれる人が増えてほしい」みたいなことはありますか?
Sidow:結構、精神科にかかる人って、「真面目な人」とか「そもそも本音を出してない」から心を病んでしまう人も多い。だから、日常の中でうまくケアできる仕組みができたらやっぱりいいなと思います。
今回のプロジェクトってチョコが主体じゃないですか。
チョコを用いたら、言葉でのメッセージじゃないけど「本当に心配してるよー」とか「これ食べてゆっくりしてね」みたいなのが多分「言葉じゃないモノ」で伝えられるんじゃないかなと思っています。
クラウドファンディングのリターンでもある「疲れた心をスーーーッとほぐす方法」に込めた想いとは
ー中村:「疲れた心をスーーーッとほぐす方法」ってどんな本ですか?
Sidow:これは私の2冊目の本です。
タイトルの名前の通り「疲れた人の心をほぐす本」になってます。
考え方の癖を変えるだけじゃなく、後半の方には実際の症例も載せています。
これは、病気の図鑑というよりこれは「こういう病気だよ」というような事を書いています。「あなたはもしかしたらこういう病気かもしれないよ」と伝えるような内容です。
絶対みんな知ってた方がいい。そうじゃないとどんな病気かを知らずに、もし病気になっちゃったら、最後までわからずに過ごしてしまうから。
そういうのも「伝えたい」って思って執筆しました。
ー中村:診断がつく、「自分はこの病気」ってわかるのは結構大きいですね
Sidow:これを求めて精神科に来る人もいますよ。
ー中村:他人に自分の症状を説明出来ないって結構な負担ですよね。
Sidow:やっぱり周りがすごい健常な人ばっかりだったら、自分の症状説明はかなり負担だと思います。
「なんでそんなことで悩むの、病むの」って言われても、それが「自分でもわからない」。そうなると、患者さん自身が自分のことなのにもっとよくわからなくなると思うんです。
だからこそこのクラウドファンディングを通して、精神科医を身近に感じて、みんながメンタルをケアして欲しいという想いがあります。
まとめ
今回はメンタルドクターのSidow先生にお話を伺いました
精神科医として、自分のSNSで発信しながら、メンタルケアの大切さを伝えるSidow先生。高校時代の友人とのつらい経験を原動力に、精神科の医師として同じように苦しんでいる人を救うために活動されています。
そしてSidow先生はメンタルケアをより広げていくためにandewとコラボクラウドファンディングを開催中!
メンタルケアの大切さをを広げるためにあなたも一緒に広めませんか?
andewとSidow先生のコラボクラウドファンディング無事に終了しました。ご支援いただき、ありがとうございました。
▼メンタルドクターsidow先生のSNSはこちら!
・YouTube「メンタルドクターSidow」
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