妊娠検査薬の陽性反応を見た瞬間の、あの震えるような喜びと、同時に押し寄せる言葉にできないほどの責任感。今、あなたの体の中で起きている奇跡は、まさに人生における一大イベントです。まずは、心からのお祝いを申し上げます。妊娠、本当におめでとうございます。
しかし、その喜びの直後から、多くの妊婦さんが直面するのが「食」への深い迷いと不安です。「私が食べたものが、そのまま赤ちゃんの体を作る」という事実は、時にプレッシャーとなり、スーパーマーケットの棚の前で立ち尽くしてしまうこともあるかもしれません。
「昨日の夜、うっかり生ハムを食べてしまったけれど大丈夫だろうか?」
「マグロは水銀が含まれているから食べてはいけないと聞いたけれど、本当?」
インターネット上には真偽不明の情報が溢れ、調べれば調べるほど、何を食べれば正解なのか分からなくなってしまう。そんな経験はありませんか?
妊娠中は、ホルモンバランスの劇的な変化により、身体だけでなく心も非常にデリケートな状態にあります。つわりで思うように食べられない時期もあれば、食欲が止まらなくなる時期もあります。そんな中で、厳格すぎる食事制限を自らに課すことは、母体にとっても赤ちゃんにとっても、最大の敵である「ストレス」を生む原因になりかねません。
本記事は、産婦人科医の監修のもと、最新の医学的エビデンスと厚生労働省、内閣府食品安全委員会のガイドラインに基づき作成された、妊娠中の食事に関する「決定版」です。ここにある情報は、単なる「べからず集」ではありません。リスクを正しく理解し、過度な不安を取り除くための「羅針盤」です。
私たちが目指すゴールは、あなたが「これなら安心して食べられる」という確信を持ち、毎日の食事を心から楽しんでくれることです。本記事では、医学的に回避すべきリスクを明確にした上で、つわりや体調不良時でも実践しやすい、栄養満点の1週間献立を具体的に提案します。どうか肩の力を抜いて、あなたと赤ちゃんのための、美味しくて優しい食卓のヒントを見つけてください。
【医師が解説】妊娠中の食べ物「OK・NG・要注意」チェックリスト

妊娠中の食事において、最も優先すべきリスク管理は「食中毒」と「有害物質の過剰摂取」の2点です。通常、成人の免疫力であれば軽微な症状で済む感染症であっても、妊娠中は免疫機能が抑制されているため重症化しやすく、胎盤を通じて胎児に深刻な影響を及ぼす可能性があります。ここでは、医学的なメカニズムと共に、避けるべき食品とその理由を詳細に解説します。
【絶対NG】赤ちゃんへの感染リスクがある食品
妊婦さんが「絶対に」避けるべき食品群があります。これらは、加熱殺菌されていないことによる細菌や寄生虫のリスクが極めて高く、万が一感染した場合、胎児へのダメージが不可逆的になる可能性があるからです。
1. リステリア菌(冷蔵庫でも増殖する脅威)
なぜ危険なのか(医学的メカニズム):
リステリア・モノサイトゲネス(Listeria monocytogenes)は、土壌や河川など自然界に広く分布する細菌です。一般的な食中毒菌(サルモネラ菌や腸炎ビブリオなど)は低温環境下では増殖が停止しますが、リステリア菌の最大の特徴かつ脅威は、4℃以下の低温環境(冷蔵庫内)や、12%という高い塩分濃度の環境でも増殖が可能である点です。
妊娠中の女性は、健康な成人に比べてリステリア菌への感受性が高く、感染リスクは非妊娠時の約20倍とも言われています。母体が感染しても、発熱、悪寒、筋肉痛といったインフルエンザ様症状や、軽い胃腸炎程度で済むことが多いですが、問題は胎児への影響です。リステリア菌は胎盤を通過(垂直感染)しやすく、胎児に感染すると、流産、早産、死産を引き起こすほか、新生児に敗血症、髄膜炎、水頭症などの重篤な障害をもたらす危険性があります。
避けるべき具体的食品と選び方:
- ナチュラルチーズ(未殺菌・非加熱のもの):
- NG: カマンベール、ブリー、ブルーチーズ、フェタチーズ、ウォッシュチーズなどの軟質チーズ。特に「無殺菌乳」を使用している輸入チーズはリスクが高いです。表面の白カビ部分だけでなく、内部にも菌が存在する可能性があります。
- OK: 「プロセスチーズ」は製造工程で加熱溶解・殺菌されているため安全です。また、日本国内の大手メーカーが製造するナチュラルチーズの多くは、原乳の段階で十分な加熱殺菌(パスチャライズ)が行われており、リステリアのリスクは極めて低いとされていますが、心配な場合は加熱調理(ピザやグラタンなど)して食べることを推奨します。
- 食肉加工品(加熱せず食べるもの):
- NG: 生ハム、ローストビーフ(中心部まで加熱されていないもの)、肉のパテ、リエット。これらは長期間低温保存されることが多く、その間に菌が増殖する可能性があります。国産品は厳しい基準がありますが、リスクゼロではないため、妊娠中は控えるのが賢明です。
- 魚介類加工品:
- NG: スモークサーモン(特に冷燻製法)。低温で燻製されるため、殺菌に必要な温度に達しておらず、欧米ではスモークサーモン由来のリステリア食中毒が頻発しています。
- 魚卵・その他:
- NG: いくら、たらこ(生)、ネギトロ、生イカ。これらも塩分濃度が高くても菌が増殖する可能性があります。
2. トキソプラズマ(加熱不足の肉に潜む寄生虫)
なぜ危険なのか(医学的メカニズム):
トキソプラズマ(Toxoplasma gondii)は、細胞内に寄生する原虫です。主な感染経路は、加熱不十分な食肉の摂取、または感染したネコの糞便を含む土壌への接触です。
妊娠中に母親が「初めて」トキソプラズマに感染した場合(初感染)、寄生虫が血液に乗って胎盤に到達し、胎児に感染する可能性があります(先天性トキソプラズマ症)。妊娠初期の感染ほど胎児への重症度は高く、流産、死産の原因となるほか、水頭症、脳内石灰化、脈絡網膜炎(視力障害)、精神運動機能障害といった深刻な後遺症を残すリスクがあります。
避けるべき具体的食品と対策:
- 生肉・レア肉全般:
- NG: ユッケ、馬刺し、鶏刺し、レバ刺し、レアステーキ、生ハム、サラミ、ジャーキー。ジビエ料理(鹿肉、猪肉など)は特にリスクが高いです。
- 調理の鉄則: トキソプラズマは加熱または冷凍で死滅します。肉の中心部が67℃以上になるまで加熱するか、中心部の赤みがなくなるまで十分に火を通してください。外食時は「ウェルダンで」と明確にオーダーしましょう。また、調理器具(包丁やまな板)からの二次汚染を防ぐため、生肉を扱った後は洗剤で十分に洗浄し、熱湯消毒を行うことが重要です。
- 土壌・ペット由来の感染対策:
- 野菜や果物は、土壌中のオーシスト(トキソプラズマの卵のようなもの)が付着している可能性があるため、食べる前によく流水で洗浄してください。
- ガーデニングや畑仕事をする際は必ず手袋を着用し、作業後は徹底的に手洗いをしましょう。ネコのトイレ掃除は家族に任せるのが無難です。
3. アルコール(胎児性アルコール・スペクトラム障害)
なぜ危険なのか(医学的メカニズム):
アルコールは分子量が小さく、水にも油にも溶けやすいため、胎盤を自由に通過します。母親が飲酒すると、胎児の血中アルコール濃度は母親とほぼ同レベルになります。胎児はアルコールを分解する肝機能が未発達なため、高濃度のアルコールに長時間晒されることになります。
これにより、胎児性アルコール・スペクトラム障害(FASD)のリスクが生じます。これには、低体重、特徴的な顔貌(人中が平坦など)、脳の障害、ADHD(注意欠陥・多動性障害)などの学習障害が含まれます。アルコールには「これ以下の量なら安全」という閾値が存在しないため、妊娠全期間を通じて禁酒することが唯一の予防法です。
【量に注意】過剰摂取で悪影響が出る食品

ここでは、「食べてはいけない」わけではないものの、摂取量や頻度を誤ると胎児にリスクが生じる食品について解説します。
1. メチル水銀(大型魚・深海魚)
魚介類は良質なタンパク質やDHA(ドコサヘキサエン酸)を含み、妊娠中の重要な栄養源ですが、食物連鎖の上位に位置する大型魚には、自然界由来のメチル水銀が高濃度で蓄積されている場合があります。
リスクのメカニズム:
胎児はメチル水銀を体外に排出する機能が未熟です。メチル水銀は胎盤を通過して胎児の脳に蓄積されやすく、神経系の発達に影響を与え、音への反応の遅れなどを引き起こす可能性があります。
安全な摂取量の目安(1回80gとして):
以下の表に基づき、食べる頻度を調整してください。なお、ツナ缶、サケ、アジ、サバ、イワシ、サンマ、タイ、ブリ、カツオなどは水銀濃度が低いため、過度な心配をせずに通常の食事に取り入れて構いません。
| 魚の種類 | 1週間の摂取目安 | 摂取量のイメージ |
| バンドウイルカ | 2ヶ月に1回以下 | 1回80g程度 |
| コビレゴンドウ | 2週間に1回以下 | 1回80g程度 |
| キンメダイ | 週に1回以下 | 切り身1切れ(80g) |
| メカジキ | 週に1回以下 | 切り身1切れ(80g) |
| クロマグロ(本マグロ) | 週に1回以下 | 刺身5〜6切れ(80g) |
| メバチマグロ | 週に1回以下 | 刺身5〜6切れ(80g) |
| エッチュウバイガイ | 週に1回以下 | 80g程度 |
| ツチクジラ・マッコウクジラ | 週に1回以下 | 80g程度 |
| キダイ・マカジキ | 週に2回まで | 切り身2切れ(160g) |
| ユメカサゴ・ミナミマグロ(インドマグロ) | 週に2回まで | 刺身10切れ程度(160g) |
| ヨシキリザメ・クロムツ | 週に2回まで | 160g程度 |
※「週に1回」の魚を食べた週は、他の水銀を含む魚を控えるなど、トータルでの調整が必要です。
2. ビタミンA(動物性レチノール)
リスクのメカニズム:
ビタミンAは細胞の分化や視覚機能に不可欠な栄養素ですが、動物性食品に含まれる「レチノール」を妊娠初期(特に妊娠3ヶ月以内)に過剰摂取すると、胎児の耳の形態異常などの先天奇形リスクが高まることが報告されています。
摂取のガイドライン:
- 推奨量: 妊娠中の推奨摂取量は1日650〜700µgRAE。
- 耐容上限量: 1日2,700µgRAE。
- 注意すべき食品:
- 鶏レバー: 非常に高濃度のレチノールを含みます。焼き鳥のレバー1本で上限量に達する可能性があるため、妊娠初期は避けるか、ごく少量を週1回程度にとどめる配慮が必要です。
- うなぎ: 100g中に約1,500µg以上のレチノールを含む場合があります。土用の丑の日などに1度食べる程度なら問題ありませんが、連日の摂取は避けましょう。
- 安心な摂り方: 緑黄色野菜(ニンジン、カボチャ、ホウレンソウなど)に含まれる「β-カロテン」は、体内で必要な分だけビタミンAに変換されるため、過剰摂取の心配はありません。野菜からは積極的に摂るようにしましょう。
3. カフェイン
リスクのメカニズム:
カフェインは中枢神経を興奮させる作用があり、胎盤を通過して胎児に届きます。胎児はカフェインを代謝する肝機能が未熟なため、高濃度のカフェインが長時間体内に留まります。過剰摂取は、自然流産のリスク増加や、低出生体重児(発育遅延)との関連が示唆されています。
摂取許容量の目安:
世界保健機関(WHO)は1日300mg以下、英国食品基準庁(FSA)は1日200mg以下を推奨しています。日本では明確な基準はありませんが、1日200〜300mg以内を目安にするのが安全です。
| 飲み物・食べ物 | カフェイン含有量(目安) | 1日の許容杯数 |
| コーヒー | 約60mg / 100ml | マグカップ2〜3杯 |
| 紅茶 | 約30mg / 100ml | カップ3〜4杯 |
| 煎茶 | 約20mg / 100ml | 湯呑み4〜5杯 |
| 玉露 | 約160mg / 100ml | 要注意(1杯程度) |
| 抹茶 | 約30mg / 1g(薄茶1杯2g使用で約60mg) | 2〜3杯 |
| コーラ飲料 | 約10〜13mg / 100ml | ペットボトル1本程度 |
| 高カカオチョコレート | 製品によるがコーヒー並みの場合あり | パッケージを確認 |
※カフェインレス(デカフェ)コーヒーや、ルイボスティー、麦茶などのノンカフェイン飲料を上手に活用しましょう。
多くの妊婦さんが悩む「これ食べていい?」Q&A

日常の食生活で直面する細かな疑問について、医師の視点から回答します。
Q. お寿司やお刺身は絶対に食べてはいけませんか?
A. 絶対禁止ではありませんが、ネタ選びと衛生管理が命です。
生魚にはリステリア菌、腸炎ビブリオ、アニサキスといった食中毒リスクがあります。妊娠中は免疫力が低下しているため、体調が優れない時や夏場は避けたほうが無難です。どうしても食べたい場合は、以下のルールを守りましょう。
- ネタを選ぶ: 水銀リスクの高いマグロ(特にクロマグロ)は控えめに。アジ、イワシ、タイ、サーモンなどを選ぶ。
- 加熱ネタを活用: 蒸しエビ、煮穴子、玉子、納豆巻き、カッパ巻き、ツナマヨなどは安全度が高いです。
- 衛生管理: 新鮮で回転の速い信頼できる店を選び、持ち帰りの場合は保冷剤をつけて速やかに帰宅し、すぐに食べるようにしてください。
Q. 辛いもの(激辛カレーやキムチ)は赤ちゃんに悪影響がありますか?
A. 直接的な悪影響はありませんが、母体の胃腸トラブルに注意が必要です。
カプサイシンなどの辛味成分が羊水に溶け出して赤ちゃんが痛がる、といったことは医学的に考えにくいです。しかし、妊娠中はプロゲステロン(黄体ホルモン)の影響で胃腸の蠕動運動が低下し、胃もたれや胸焼け(逆流性食道炎)を起こしやすい状態です。また、過度な刺激物は痔を悪化させる原因にもなります。食べるなら「ほどほどの辛さ」にし、体調と相談しながら楽しんでください。
Q. つわりでインスタントラーメンしか受け付けません。栄養バランスが心配です。
A. 今は「食べられるものを食べる」でOKです。ただしスープは残しましょう。
つわりの時期は、無理にバランスを考えようとすると余計に食事が苦痛になります。「食べられるものだけで生き延びる」というスタンスで構いません。インスタント食品で懸念されるのは「塩分」と「添加物」ですが、最大のリスクは塩分です。「スープは一口も飲まずに全て捨てる」ことで、塩分摂取を大幅に(約半分〜2/3程度)カットできます。体調が落ち着いてきたら、卵を落としたり、冷凍野菜を加えたりして栄養価を高めていきましょう。
赤ちゃんの成長と安産のために必要な「必須栄養素」

「リスクを避ける」守りの姿勢と同じくらい重要なのが、「必要な栄養を届ける」攻めの姿勢です。赤ちゃんの体は、あなたが食べた栄養素そのものから作られます。特に妊娠週数によって、優先的に摂取すべき栄養素は変化します。
妊娠週数別・ドクターが推奨する栄養摂取ガイド
1. 妊娠初期(〜15週):神経を作る「葉酸」とつわり対策の「ビタミンB6」
この時期、赤ちゃんの脳や脊髄の元となる「神経管」が形成されます。また、ママはつわりのピークを迎えます。
- 葉酸(Folic Acid):
- 重要性: 妊娠直後から妊娠6週頃までの間に、神経管閉鎖障害(二分脊椎など)の発症リスクを低減させるために必須です。
- 摂取目標: 通常の食事からの摂取(240µg)に加え、サプリメント等(狭義の葉酸)で1日400µgの付加摂取が推奨されています。
- おすすめ食材: 枝豆、ほうれん草、ブロッコリー、納豆、いちご、アボカド。これらは「天然葉酸(ポリグルタミン酸型)」ですが、調理損失しやすいため、サプリメント(モノグルタミン酸型)との併用が効果的です。
- ビタミンB6:
- 重要性: アミノ酸の代謝を助けるだけでなく、つわりの吐き気を軽減する効果が医学的に示唆されています。米国産婦人科学会もつわり対策として推奨しています。
- おすすめ食材: バナナ、鶏ささみ、鶏むね肉、玄米、赤身魚、ごま。バナナは手軽に食べられるので、つわり時の補食に最適です。
2. 妊娠中期(16〜27週):血液を作る「鉄分」と骨を作る「カルシウム」
安定期に入ると赤ちゃんは急速に大きくなり、母体の血液量も劇的に増加します。
- 鉄分(Iron):
- 重要性: 妊娠中期以降、循環血液量は非妊娠時の約1.4〜1.5倍に増えますが、赤血球の増加はそれに追いつかないため、血液が薄まる「水血症」の状態になりやすく、鉄欠乏性貧血のリスクが急増します。
- 摂取目標: 初期に比べ、中期・後期は+9.5mg/日(合計などではなく付加量だけでこの数値)もの追加摂取が必要です。
- おすすめ食材:
- ヘム鉄(吸収率が高い): 牛赤身肉、カツオ、マグロ(赤身)、煮干し。
- 非ヘム鉄(吸収率が低い): 小松菜、厚揚げ、納豆、あさり、ひじき。
- 工夫: 非ヘム鉄はビタミンC(果物、パプリカなど)や動物性タンパク質と一緒に摂ることで吸収率が数倍にアップします。
- カルシウム(Calcium):
- 重要性: 赤ちゃんの骨格形成に大量に使われます。摂取不足になると、母体の骨からカルシウムが溶け出して供給されるため、将来の母体の骨粗鬆症リスクにつながります。
- 摂取目標: 推奨量は1日650mg。多くの日本人女性が不足している栄養素です。
- おすすめ食材: 牛乳、ヨーグルト、プロセスチーズ、厚揚げ、小松菜、しらす。
3. 妊娠後期(28週〜):高血圧予防の「塩分管理」と脳を育てる「DHA」
お腹が最大になり、ラストスパートの時期です。妊娠高血圧症候群の予防が最優先課題となります。
- 塩分制限:
- 重要性: 塩分の摂りすぎは、むくみ(浮腫)と高血圧の原因となります。妊娠高血圧症候群は、胎盤機能不全や常位胎盤早期剥離などの重篤な合併症を引き起こす可能性があります。
- 摂取目標: 1日6.5g未満を目指しましょう。
- 工夫: 「減塩=美味しくない」ではありません。出汁(かつお、昆布)の旨味、酸味(レモン、酢)、香味野菜(シソ、生姜、ニンニク)、スパイス(カレー粉)を活用することで、薄味でも満足感のある食事が作れます。
- DHA(ドコサヘキサエン酸):
- 重要性: 脳神経や網膜の構成成分であり、赤ちゃんの脳の発達をサポートします。
- おすすめ食材: サバ、アジ、イワシ、ブリ、サケ。水銀リスクの低い青魚を積極的に取り入れましょう。
サプリメント利用の医学的ガイドライン
「食事だけでは不安」という理由でサプリメントを利用する方も多いですが、あくまで「補助」としての位置づけを忘れてはいけません。
- 推奨されるもの: 妊娠前〜妊娠初期の葉酸サプリメントは、厚生労働省も推奨しています。吸収率の良い合成葉酸(モノグルタミン酸型)を含むものを選びましょう。
- 注意が必要なもの:
- ビタミンAを含むマルチビタミン: 脂溶性ビタミン(A, D, E, K)は体内に蓄積するため、過剰摂取のリスクがあります。特に海外製のサプリメントは含有量が多い場合があるため、成分表示を必ず確認し、ビタミンA(レチノール)が含まれていないか、またはβ-カロテン由来であるかを確認してください。
- 鉄剤: 病院で貧血治療薬(鉄剤)を処方されている場合、市販の鉄サプリメントを併用すると鉄過剰になり、胃痛や吐き気が悪化することがあります。必ず医師に相談してください。
妊娠トラブルを防ぐ!健康的な「1週間献立」モデルプラン

「栄養バランスが大事なのは分かるけれど、毎日献立を考えるのは大変」。そんな声に応え、産婦人科医と管理栄養士の視点を取り入れた、リスクを回避しつつ栄養を満たす「1週間の夕食モデルプラン」を作成しました。
妊娠中の食事ルール「3食+補食」と「薄味」のメリット
献立を見る前に、2つの基本ルールを押さえておきましょう。
- 分食(3食+補食)のすすめ:
妊娠後期になると、大きくなった子宮が胃を圧迫し、一度にたくさんの量が食べられなくなります。また、空腹時間が長くなると、次の食事で血糖値が急上昇する「血糖値スパイク」が起こりやすく、妊娠糖尿病のリスクが高まります。そこでおすすめなのが、食事を5〜6回に分ける「分食」です。1回の食事量を減らし、おやつ(補食)としておにぎり、ヨーグルト、バナナ、ナッツなどを挟むことで、血糖値を安定させ、胃への負担を減らします。 - 「旨味」で攻める減塩:
妊娠中の味覚は敏感になります。これを逆手に取り、濃い味付けではなく、出汁や素材の味を活かした薄味に慣れるチャンスと捉えましょう。減塩は、むくみ防止と安産への最短ルートです。
月~日の1週間献立カレンダー(レシピ付き)
この献立は、忙しい妊婦さんでも作れるよう、手軽さと栄養価の高さを両立させています。特に夕食(メインディッシュ)を中心に提案しますので、朝食・昼食では不足している栄養素(例:夕食で魚なら昼は肉、乳製品や果物の追加など)を補ってください。
【月曜日】葉酸チャージの日:鶏むね肉のコブサラダ風
週の始まりは、赤ちゃんの成長に必須の「葉酸」と、つわり対策・疲労回復の「ビタミンB6」をしっかり摂れるパワーサラダでスタートします。
- 主菜:葉酸たっぷり!鶏むね肉とアボカドのコブサラダ
- 栄養の狙い: 鶏むね肉(ビタミンB6・良質なタンパク質)+アボカド(世界一栄養価の高い果物と言われ、葉酸・ビタミンEが豊富)。一皿でタンパク質とビタミンが摂れる完全食に近いメニューです。
- 材料(2人分):
- 鶏むね肉 1/2枚(塩胡椒してソテーまたは蒸し鶏にする、コンビニのサラダチキン代用可)
- アボカド 1/2個(1.5cm角切り)
- ゆで卵 1個(1.5cm角切り)
- トマト 1/2個、赤パプリカ 1/4個(角切り)
- ミックスビーンズ 50g
- レタス 適量
- ドレッシング: マヨネーズ大さじ2、ケチャップ大さじ1、プレーンヨーグルト大さじ1、酢小さじ1を混ぜる(オーロラソース風) 37。
- 作り方:
- 鶏肉は皮目をこんがり焼き、中まで火を通して角切りにする。
- 皿にレタスを敷き、全ての具材を彩りよく並べる。
- ドレッシングをかける。
※ドクターズメモ: アボカドは脂質が高いので1日1/2個程度に。ミックスビーンズを加えることで植物性タンパク質と食物繊維も強化できます。
- 副菜: かぼちゃのポタージュ(牛乳を使ってカルシウム補給)
- 主食: 全粒粉パンまたは玄米ご飯
【火曜日】鉄分強化の日:厚揚げと小松菜の味噌炒め
疲れが出やすい火曜日は、吸収率を計算した鉄分メニューで貧血をブロックします。
- 主菜:厚揚げと小松菜・きくらげのスタミナ味噌炒め
- 栄養の狙い: 厚揚げ(植物性タンパク質・鉄分・カルシウム)+小松菜(鉄分の王様)+きくらげ(鉄分・食物繊維)。植物性の鉄分(非ヘム鉄)は吸収率が低いですが、タンパク質や発酵食品(味噌)と一緒に摂ることで吸収率を高めます。
- 材料(2人分):
- 厚揚げ 1枚(一口大に切る)
- 小松菜 1/2束(ざく切り)
- 乾燥きくらげ 5g(水で戻して一口大)
- 合わせ調味料: 味噌・酒・みりん 各大さじ1/2〜1。
- 作り方:
- フライパンに油を熱し、厚揚げを焼き色がつくまで炒める。
- 小松菜ときくらげを加え、しんなりするまで炒める。
- 調味料を加え、水分が飛ぶまで炒め合わせる。
※ドクターズメモ: きくらげはビタミンDも豊富でカルシウムの吸収も助けます。ボリューム満点なのにヘルシーで、体重管理にも最適です。
- 副菜: トマトとブロッコリーのサラダ(ビタミンCでさらに鉄吸収アップ)
- 汁物: あさりの味噌汁(あさりのビタミンB12とヘム鉄を補給)
【水曜日】脳を育てるDHAの日:サバ缶のトマト煮込み
週の半ばは、調理が楽で栄養価の塊である「缶詰」を活用。水銀リスクの低い青魚で脳育を。
- 主菜:サバ缶とたっぷり根菜のトマト煮
- 栄養の狙い: サバ(DHA・EPA・カルシウム)。水煮缶は骨まで柔らかく、生魚の何倍ものカルシウムが摂取できます。トマトのリコピンには抗酸化作用があり、免疫力を高めます。
- 材料(2人分):
- サバ水煮缶 1缶
- 玉ねぎ 1/2個、しめじ 1/2パック(お好みの野菜でOK)
- カットトマト缶 1/2缶
- にんにく 1かけ(みじん切り)
- コンソメ 小さじ1、塩胡椒 少々
- 作り方:
- フライパンにオリーブオイルとにんにくを熱し、玉ねぎ・しめじを炒める。
- サバ缶を汁ごと全て入れる(汁にDHAが溶け出しています)。
- トマト缶と調味料を加え、弱火で10分ほど煮込む。
※ドクターズメモ: 新鮮なタイの切り身があれば、「アクアパッツァ」にするのもおすすめ。アサリとミニトマトと一緒に蒸し焼きにするだけで、豪華なDHAメニューになります。
- 主食: バゲット(ソースをつけて食べる)またはパスタ
【木曜日】腸活・デトックスの日:根菜たっぷりピリ辛煮
妊娠中期以降の悩み、便秘を解消するために食物繊維を大量投入します。
- 主菜:鶏ひき肉と根菜のピリ辛いり煮(きんぴら風)
- 栄養の狙い: ごぼう・蓮根(不溶性食物繊維)+こんにゃく(水溶性食物繊維グルコマンナン)。異なる種類の食物繊維を組み合わせることで、便のカサを増し、腸の動きを活発にします。
- 材料(2人分):
- ごぼう 1/2本、蓮根 1/2節(乱切りして酢水にさらす)
- 人参 1/3本、こんにゃく 1/2枚(下茹でする)
- 鶏ひき肉 100g
- 調味料: 出汁1カップ、醤油・みりん各大さじ1、酒大さじ3、ごま油、赤唐辛子少々 38。
- 作り方:
- ごま油で鶏ひき肉と根菜・こんにゃくを炒める。
- 調味料を全て加え、落とし蓋をして弱火で汁気がなくなるまで煮含める。
- ドクターズメモ: よく噛む必要がある食材なので、満腹中枢が刺激され、食べ過ぎ防止にもつながります。辛味は胃腸の調子に合わせて調整してください。
- 副菜: もずく酢やわかめの酢の物(水溶性食物繊維とお酢パワーで便秘解消)。
【金曜日】疲労回復の日:豚肉のマーマレードグリル
1週間の疲れをリセット。ビタミンB1で糖質をエネルギーに変え、週末への活力を養います。
- 主菜:豚ロースのマーマレード醤油グリル
- 栄養の狙い: 豚肉(ビタミンB1含有量は食品トップクラス)+柑橘系(クエン酸)。ビタミンB1は疲労回復の特効薬です。マーマレードを使うことで、砂糖やみりんを使わずに照りとコクを出し、大幅な減塩が可能になります。
- 材料(2人分):
- 豚ロース厚切り肉 2枚(筋切りする)
- 漬けダレ: マーマレードジャム大さじ1強、醤油小さじ2。
- 作り方:
- ポリ袋に豚肉と漬けダレを入れ、よく揉み込んで冷蔵庫で一晩(または30分以上)寝かせる。
- フライパンにクッキングシートを敷き(焦げ付き防止)、中火でじっくり両面を焼く。
※ドクターズメモ: 驚くほど簡単ですが、お肉が柔らかくなり、お店のような味になります。塩分は1人前わずか1.0g。素晴らしい減塩メニューです。
- 副菜: キノコのソテー(食物繊維とビタミンD)
- 汁物: 卵スープ(完全栄養食の卵をプラス)
【土・日】野菜たっぷりヘルシー鍋:魚介とトマトの低塩鍋
休日は家族で鍋を囲みましょう。鍋は「野菜が大量に摂れる」「体が温まる(代謝アップ)」「油を使わない」という、妊婦にとって最強のメニューです。
- メニュー:鮭とエビの旨味たっぷりトマト鍋
- 栄養の狙い: 鮭(アスタキサンチン・DHA・ビタミンD)+エビ・貝類。トマトと魚介のグルタミン酸・イノシン酸の相乗効果で、薄味でも濃厚な旨味を感じられます。
- 材料:
- 生鮭切り身、むきエビ、アサリなど
- キャベツ、玉ねぎ、ブロッコリー、しめじ、舞茸などたっぷりの野菜
- スープ: オリーブオイルでにんにくを炒め、水、コンソメ(控えめ)、トマト缶を入れる。
- シメの楽しみ: ご飯を入れてリゾット風に。最後にとろけるチーズを少し散らせば、カルシウム満点のトマトリゾットになります。
- 注意点: 練り物(ちくわ、さつま揚げ)や市販の鍋の素は塩分が高い傾向にあります。できるだけ素材(昆布や魚介)から出汁をとるのが減塩のコツです。
こんな症状の時はどうする?医師からのアドバイス

妊娠期間中は、ホルモンバランスの変化により、予期せぬマイナートラブルに見舞われます。食事の工夫で緩和できる症状も多いため、症状別の対処法を知っておきましょう。
1. つわり(悪阻)が酷い時の栄養補給
この時期の食事の鉄則は「食べられるものを、食べられる時に、食べられるだけ」です。栄養バランスを気にしてストレスを溜めることが一番良くありません。
- 食べやすいものの傾向:
- 冷たいもの: アイスクリーム、ゼリー、冷やした果物(スイカ、梨、ブドウ)。冷やすことで食べ物の匂いが立ちにくくなり、口当たりも良くなります。
- 酸っぱいもの: 梅干し、レモン水、トマト、グレープフルーツ。クエン酸が胃のムカつきを和らげます。
- 炭水化物: 冷めたおにぎり、サンドイッチ、そうめん。特に「冷やしたおにぎり」は、でんぷんがレジスタントスターチに変わり消化が穏やかになります。
- ドクターズアドバイス:
- 「食べづわり」対策: 空腹になると気持ち悪くなるタイプの方は、枕元にクラッカーや一口サイズのチョコ、グミを置いておき、朝起き上がる前に少し口にすると楽になることがあります。
- ビタミンB6の活用: バナナや玄米などに含まれるビタミンB6は、つわりの吐き気を軽減する効果が期待できます。
- 水分補給: 固形物がダメでも、水分だけは確保してください。氷を舐める、スポーツドリンクを少しずつ飲むなどして脱水を防ぎましょう。
2. 体重が増えすぎた・妊娠糖尿病が心配な時
「カロリー制限」よりも「血糖値コントロール」を意識することが、空腹感と戦わずに体重管理をするコツです。
- ベジファースト(食べる順番): 食事の最初に野菜(食物繊維)をたっぷり食べ、次に肉・魚(タンパク質)、最後にご飯(炭水化物)を食べます。これだけで食後の血糖値上昇が緩やかになり、脂肪の蓄積を防ぎます。
- 低GI食品を選ぶ: 白米より「玄米・雑穀米」、食パンより「全粒粉パン・ライ麦パン」、うどんより「そば」。精製度の低い茶色い炭水化物は、消化吸収がゆっくりで腹持ちが良いです。
- 18時以降の糖質制限: 夕食は早めに済ませ、夜遅くの果物やスイーツは控えましょう。夜は活動量が減るため、余分なエネルギーは脂肪になりやすいです。
3. 便秘・胸焼け・こむら返りの対処法
- 便秘:
- プロゲステロンの影響で腸の蠕動運動が低下します。
- 対策: 水分(1日1.5〜2L)をこまめに摂る。朝一番の白湯や冷たい水・牛乳で腸反射を促す。「水溶性食物繊維(海藻、ネバネバ食品)」と「発酵食品(ヨーグルト、納豆)」をセットで摂る。「梅流し(大根の煮汁と梅干し)」も効果的な民間療法ですが、体調が良い時に試してください。
- 胸焼け(逆流性食道炎):
- 子宮が胃を押し上げ、胃酸が逆流しやすくなります。
- 対策: 1回の食事量を減らし、回数を増やす(分食)。食後すぐに横にならず、クッションなどで上半身を高くして休む。揚げ物や激辛料理は避ける。
- こむら返り(足のつり):
- カルシウム・マグネシウム不足や、骨盤の緩みによる血行不良が原因です。
- 対策: マグネシウム(大豆、ナッツ、海藻)とカルシウム(乳製品、小魚)は「兄弟ミネラル」と呼ばれ、一緒に摂ることで筋肉の収縮を正常化します。寝る前に温かい牛乳を飲んだり、ふくらはぎを温めたりするのも有効です。
外食・中食のリスク管理と選び方

仕事で疲れた日や、どうしても料理ができない日は、コンビニや外食に頼っても全く問題ありません。大切なのは「選び方」です。罪悪感を持たず、賢く利用しましょう。
コンビニ・スーパーのお惣菜利用の注意点
コンビニ食の最大の弱点は「野菜不足」と「塩分過多」です。これを補う選び方を意識します。
- 黄金の組み合わせ「主食+主菜+副菜」を作る:
- NG: 「おにぎりだけ」「カップ麺だけ」「菓子パンだけ」。これでは糖質過多・タンパク質不足になります。
- OK:
- 主食: おにぎり(鮭、梅、納豆巻き)やブランパン(ローソン等の低糖質パン)。
- 主菜: ゆで卵、サラダチキン(※加熱調理推奨)、焼き魚のパック、豆腐バー。
- 副菜: カップデリ(ひじきの煮物、ごぼうサラダ)、海藻サラダ、野菜スティック、具沢山の味噌汁。
- 注意すべき商品:
- レジ横のホットスナック: 揚げ物は衣が厚く、酸化した油を使っている可能性があるため、胸焼けの原因になります。
- 非加熱のサラダチキン・スモークタン: そのまま食べる場合、念のためリステリアのリスクを考慮し、電子レンジで温めるなど加熱することをお勧めします。
安全に外食を楽しむためのポイント
外食はリフレッシュの場ですが、衛生面と塩分には注意が必要です。
- ジャンル別・安全メニューの選び方:
- 回転寿司: マグロや生イカ、生貝類は控えめに。「納豆巻き」「蒸しエビ」「あぶりサーモン」「玉子」「茶碗蒸し」「あさり汁(加熱済み)」などを中心に楽しみましょう。
- 焼肉・ステーキ: 生肉(ユッケ、レバ刺し)は絶対に注文しない。肉を焼くトングと食べる箸を分け、中心部までしっかり焼く(ウェルダン)。野菜スープやサラダ、キムチ(塩分注意)を最初に食べましょう。
- イタリアン・フレンチ: 前菜の生ハム、パテ、ナチュラルチーズ、カルパッチョは避けるか、「妊娠中なので火を通してください」とオーダー時に伝えましょう。最近はアレルギー対応と同様に、妊婦対応をしてくれるお店も増えています。
- 塩分対策の裏技:
- 麺類のスープは残す(これが最大の減塩)。
- 定食の漬物は残すか、少しだけにする。
- サラダのドレッシングやステーキソースは「別添え」にしてもらい、自分で調整しながら少しずつつける。
心と体を休めるご褒美。ノンカフェインで楽しむ「ホワイトチョコレート」
妊娠中の食事制限の中で、多くのママがこっそりと、でも切実に悩んでいるのが「甘いものへの欲求」です。
「チョコレートが食べたいけれど、カフェインが心配で我慢している」——そんな頑張り屋さんのあなたに、私たちが作っているandewホワイトチョコレートがおすすめです。
1. なぜ、妊娠中にホワイトチョコレートがおすすめなのか?
一般的な黒いチョコレート(ミルク・ダーク)とホワイトチョコレートの最大の違いは、カフェインの有無にあります。
- カフェイン含有量の違い:
- 高カカオチョコレート: カカオポリフェノールなどの栄養価は高いものの、カフェインが多く含まれる傾向にあります(100g中40〜60mg以上含む場合も)。
- ホワイトチョコレート: 苦味成分である「カカオマス」を含まず、カカオ豆から抽出した油脂分(ココアバター)とミルク、砂糖で作られています。そのため、カフェインはほとんど含まれていません(製品により微量〜0mg)。
夜のリラックスタイムや、カフェイン摂取量を気にせずに甘いものを楽しみたい時、ホワイトチョコレートは妊婦さんにとって最も罪悪感の少ない「安心スイーツ」なのです。
また、andewの他商品同様、完全栄養食を実現するためにカカオ、アーモンド、チアシード、きなこ、ココナツ、ケシの実、昆布、抹茶など、栄養豊富な素材を絶妙なバランスで組み合わせました。
2. 「幸せホルモン」でストレスケア
妊娠中は、ホルモンの乱れや出産へのプレッシャーで、どうしてもイライラや不安を感じやすくなります。そんな時、チョコレートの甘い香りと口溶けは、脳をリラックスさせ、一時的な幸福感をもたらしてくれます。
ホワイトチョコレートの主成分であるココアバターは、体温でとろける滑らかな口溶けが特徴です。ゆっくりと口の中で溶かす時間は、忙しい毎日の中で自分自身を労る大切なひとときになります。
おわりに〜正しい知識は、あなたと赤ちゃんを守る「お守り」〜
ここまで、たくさんのリスクや栄養の話をしてきましたが、最後に一番大切なことをお伝えします。
それは、「完璧を目指さないこと」です。
妊娠期間は10ヶ月、およそ300日もあります。
今日、野菜が足りなくても、明日や明後日で帳尻を合わせれば大丈夫です。
どうしてもフライドポテトが食べたくて食べてしまったとしても、その一回で赤ちゃんに何かが起きるわけではありません。「美味しかったね、ママ元気が出たよ」と赤ちゃんに話しかけてあげてください。
この記事で紹介した「NG食品(リステリア・トキソプラズマ・アルコール等)」の知識は、あなたと赤ちゃんを致命的なリスクから守るための「お守り」です。このお守りをしっかり持っていれば、日々の細かな献立に神経質になりすぎる必要はありません。
食事は、お腹の赤ちゃんへの最初のプレゼントであり、ママ自身の体と心を整える源です。
もし、体調の変化や食事についてどうしても不安が消えない時は、一人で悩まず、妊婦健診の際にかかりつけの産婦人科医や助産師、管理栄養士に相談してください。私たち医療スタッフは、いつでもあなたの味方です。
あなたのマタニティライフが、笑顔と美味しい食事で彩られ、健やかで幸せな時間となりますように。心から応援しています。
参考
- お母さんになるあなたと周りの人たちへ | 食品安全委員会 - 食の安全、を科学する
- 妊娠中、生ハムやスモークサーモン大丈夫?:リステリア菌 - 母子栄養協会
- 妊娠中に絶対避けるべき4つの食材とは?注意が必要なものも一覧で紹介 - ステムセル研究所
- 妊娠中のお寿司 食べていいネタ悪いネタ【医師監修ヒロクリニック】
- 妊娠中でも外食を楽しむための注意点 - ヒロクリニック
- 妊娠中に食事の集まりで注意したいことは?妊娠中のお店選びのポイントも紹介 | トモニテ
- 魚介類中の水銀濃度から魚の食べ方を考える - 愛知県
- 妊婦への魚介類の摂食と水銀に関する注意事項等について
- 妊婦さん必見!赤ちゃんの「脳」を育てる 毎日食べたいカンタン魚レシピ
- 厚生労働省:妊婦への魚介類の摂食と水銀に関する注意事項の見直しについて(Q&A)
- 妊娠中、摂りすぎ注意の栄養素! ~ビタミンA - Female Sport ナビ
- 妊娠中はビタミンAの過剰摂取に注意!気をつけたい食べ物を紹介【管理栄養士監修】 - BELTA
- ビタミンAと妊娠について - 桑原産婦人科医院
- 【医師監修】妊娠中に寿司はNG?妊婦が食べて良いお寿司のネタとは? - トモニテ
- 食品に含まれるカフェインの過剰摂取についてQ&A ~カフェインの過剰摂取に注意しましょう~
- 妊娠中に気をつけたいポイント:妊娠前から授乳期までの食生活について - 富士製薬工業
- 【抹茶のカフェイン量と健康への影響とは?】妊娠中・子供・眠れない時の飲み方も解説
- 妊娠中の刺身や寿司はOK?気を付けるべきポイント【医師監修】 - ヒロクリニック
- 先輩ママに聞く!つわり中におすすめの食べ物は? - BELTA
- つわり中のおすすめの食べ物と控えたほうがいい食べ物は?食事のコツ【医師解説】
- つわり中の妊婦さんに良い食べ物は?おすすめの料理とビタミンB6が良い理由も解説
- カルシウム:含まれる食べ物は?妊活・妊娠中に必要? - エレビット
- 妊娠中の外食について注意点と選ぶ際のポイントを解説 | SHAREDINE - シェアダイン
- 【ヘルシーレシピ】DHAは脳に良い効果がある?健康への効能や豊富な食べ物 - シルハドットコム
- 妊娠中でも安心!中食の選び方とおすすめ商品|コンビニ・スーパーで選ぼう - earth-ism
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- 妊婦の外食、食事の選び方と注意点! 塩分控えめにするには?
