オーツミルクを知っていますか?
最近では、スーパーやコンビニで販売されているだけでなく、大手コーヒーショップなどでもミルクの代わりとしてカスタマイズできるようになり、どんどん身近になってきています。
牛乳、豆乳に次ぐ第3のミルクとして注目されているオーツミルクですが、どのような栄養素があるのでしょうか。
そこで今回は、オーツミルクの栄養素についてお話します。
オーツミルクとは?
オーツミルクとは、オーツ麦と水をでふやかし、ミキサーで混ぜたものを裏ごしして作られた植物性ミルクのこと。やさしい甘みとクリーミーな口当たりでくせがないので、さまざまな料理にも合わせやすいのが特長です。
また、ナッツ、大豆、乳製品を使用していないので、大豆、乳製品アレルギーや乳糖不耐症、ヴィーガンの代替ミルクにもなります。
市販のオーツミルクには、原材料であるオーツ麦に含まれる豊富な食物繊維のほかに、ビタミンDやビタミンB群が強化されて、より栄養価の高い製品になっているものもあります。
また、オーツミルクは、二酸化炭素やメタンガスの排出、大量の水の使用など生産過程で環境負荷の高い牛乳の使用量を削減できることから、環境にやさしいミルクとしても注目されています。
オーツミルクの栄養素
食物繊維(β-グルカン)
オーツ麦には食物繊維が豊富に含まれており、その中でも水にとけやすい水溶性食物繊維のβ-グルカンが主な割合を占めています。
B-グルカンは、食後血糖値の上昇をおだやかにし、食事によるコレステロールの吸収をゆるやかにします。
ポリフェノール
オーツ麦にはポリフェノールの一種であるアベナントラミドという成分が豊富。このポリフェノールは、血管を拡張させて血流を改善することで血圧を下げる作用があります。
不飽和脂肪酸
オーツミルクに含まれる脂質のほとんどが不飽和脂肪酸といわれるものです。
不飽和脂肪酸の中には、体内で合成することができず、食べ物から取り入れる必要がある必須脂肪酸というものがあります。
オーツミルクの原料となるオーツ麦には、リノール酸とα-リノレン酸という必須脂肪酸が含まれています。
この必須脂肪酸には、動脈硬化や血栓の予防、血圧を下げるなど、さまざまな作用を持っています。
牛乳や豆乳との違い
オーツミルクは牛乳、豆乳に次ぐ第3のミルクと言われていますが、栄養価にはどのような違いがあるのでしょうか。
コップ一杯約200mlあたりの牛乳、豆乳、市販のオーツミルクの食品成分をご紹介します。
200mlあたり | オーツミルク※1 | 牛乳※2 | 豆乳※2 |
---|---|---|---|
エネルギー(kcal) | 80 | 126 | 91 |
たんぱく質(g) | 0.4 | 6.8 | 7.4 |
脂質(g) | 3.0 | 7.8 | 4.1 |
炭水化物(g) | 14.0 | 9.9 | 6.4 |
食物繊維(g) | 2.4 | 0 | 0.4 |
カルシウム(mg) | (240) | 230 | 31 |
※1参考:alpro(ダノンジャパン株式会社)「オーツミルク砂糖不使用」
※2参考:文部科学省,食品成分データベース
オーツミルクは、他のミルクと比較して、カロリーが低く食物繊維が豊富に含まれています。そのため、おなかの調子を整えたい人には、オーツミルクがぴったり。
一方で、牛乳と豆乳に比べ、炭水化物の量が多く、飲み過ぎると血糖値を急激に上昇させる原因となるため、飲み過ぎには注意しましょう。
また、牛乳や豆乳にはたんぱく質が豊富に含まれているため、たんぱく質を意識して摂りたい場合は、牛乳や豆乳を選ぶとよいですね。
摂りたい栄養や自分の体質に合わせてミルクを選択していくことがおすすめです。
andewの生チョコはオーツミルクで作っています
andewの生チョコレートには、からだにやさしいオーツミルクが使われています。
オーツミルクの豊富な栄養素が摂れるだけでなく、乳を使っていないので、アレルギーを持っている方にもおすすめです。
まとめ|オーツミルクを使ってみよう
最近では、コンビニで手軽に購入できるだけでなく、大手コーヒーショップでもカスタマイズできるようになった「オーツミルク」。
オーツミルクとは、オーツ麦からできたミルクのことです。
オーツミルクには水溶性食物繊維が豊富に含まれており、食後血糖値の上昇をゆるやかにしたり、コレステロールの吸収をゆるやかにしたりすることがわかっています。
また、商品によってはビタミンやカルシウムが強化されているものもあるので、自分の摂りたい栄養素や体質に合わせてオーツミルクを選んでみるとよいですね。
からだにも環境にもやさしいオーツミルク。コーヒーやスイーツ、料理とさまざまな料理に使えるので、ぜひ一度トライしてみてください。
参考